だからアナタに殺されたい。




ローゼル…。
会いたい…会いたい…会いたい…会いたい…っ!
会って、そのたくましい首に牙を立てて、それから…。

…違う!違う!

自分を支配するどうしようもない思考に、私は必死に頭を左右に振った。

こんなバケモノに堕ちてしまった私なんて、ローゼルに見られたくない。
せめて彼の中でだけは、帝国の聖女と呼ばれていた綺麗な私でいたい。
会いたくない。ローゼルだけには。

そう切実に思っていても、今の私にはそれを伝える術がない。



「エレノア」



そしてそんな私の耳に無情にも、会いたくて会いたくて、でももう会いたくなかった人の声が聞こえてきた。