少しでも探している情報に繋がる何かを知りたくて、一言一句逃さないように、視線を動かし続けていると、ある情報を見つけた。
吸血鬼たちは互いに助け合い、人間社会で生き抜く為に、吸血鬼だけのコミュニティを作る。
そしてそのコミュニティを機能させる為に、表向きはただの普通の施設を装う吸血鬼の為の施設が多数存在していた。
例えばとある動物や環境に関する研究施設が、実は禁断症状の更生施設だったり。
ただの町役場が、吸血鬼の為の役場だったり。
この情報を見て俺は、これだ、とピンッときた。
エレノアは帝都にはいない。
エレノアの父親によると、エレノアは〝施設〟にいると言っていた。
つまり、この伝説通りなら、ごく普通施設の皮を被った吸血鬼の施設にエレノアがいる可能性がある。
嘘か本当かわからない情報の中で、この情報だけは何故か正しい気がした。
吸血鬼たちは確実に人間社会に紛れて生きている。
だが、その姿を現すことは滅多にない。
それこそこの伝説の通り、彼らだけのコミュニティを作り、互いに助け合って生きているからなのだろう。
では、何故、エレノアがその施設に行き、生死を彷徨っているのか。
まだ得られる情報はないかと本を読み進める。
すると、禁断症状の更生施設について詳しく記されているページへと辿り着いた。



