私は22歳で死ぬ運命だった。
それなのに、ここまで生きられたのだ。
もう、十分だ。
全てを終わらせて、私もローゼルと共に逝く。
それが今の私の願いだった。
「…?」
書斎を片付ける手がある場所を見つけたことによって止まる。
私の目に入った場所は、机にある引き出しで、そこにはたくさんのノートが綺麗に片付けられていた。
奥から順に年季のある古いものから新しいものが並べられている。
気になって、一番奥のノートを手に取ってみると、表紙には〝日記〟と書かれていた。
…ローゼルの、日記。
気がつけば私はページをめくり、見慣れた愛おしい文字に目を走らせ始めていた。
最初の日記は騎士学校時代のもので、次が帝国騎士団時代のものだった。
何をしたか、何をすべきか淡々と書かれているそれに、ローゼルがどれほど努力してきたのか痛いほどわかった。
だが、ある日を境に少しずつ、その内容と共に、ある人物のことが書かれ始めた。



