「…あいしています、エレノア」 眠たい。 すごく眠たい。 幸せなまどろみの中、俺は今日もまたエレノアに愛を伝えた。 ゆっくりと、静かに、世界が狭くなっていく。 そんな世界で、エレノアは柔らかく微笑んでいた。 音だけが聞こえる。 風のそよぐ音。小鳥のさえずり。川のせせらぎ。 優しい音が溢れる世界で、何よりも美しい声が聞こえた。 「私もよ、ローゼル」 俺だけの聖女は、最期にそう囁いた。