体が弱い兄しかみんな見ない

翌朝。


カーテンの隙間から差し込む眩しい光で、意識がゆっくりと浮上する。

鳥のさえずりが遠くに聞こえる、穏やかな朝のはずだったが、階下から響いてくる慌ただしい物音と声がその平穏を打ち破った。


龍希「(階段の下から、苛立ちを隠せない声が響いてく
る。)海音!早くしろ!車が来る時間だと言っているだろう!」



が弱く咳き込みながら、途切れ途切れに抗議する声も続く

海音「ご、ごめん...龍希...でも、朝からは..少し...きつい...かも....」



やれやれといった風の声も混じる。
未樹「だから言ったろ、昨日ちゃんと準備しとけって。
今更無理だって。ほら、水持ってったぞ。」