檻の羊

「めーくん」

「もうほんときもい。その呼び方も」

「め…めーくん!」

「うるさ」

「可愛いって言ってくれたのはほんと?」

「あー。顔は可愛いよな、確かに」

「私のこと!私のこと、可愛いって思ってくれたから言ったんじゃないの?キスしてくれたんじゃないの?」

「俺さ、金も無かったしどうやって生きていこーって思ったら、人に媚びるしか無かったんだよな」

「媚びる?」

「女の人。ある程度顔が良けりゃなんでもしてくれるだろ。特技なの。その気にさせんの。暇潰しだよ。ガキのお前でさえその気になってくれんだーって。ブスじゃないし、まぁ気分は良かったわ」