檻の羊

「しゅうくんだけのせいじゃないよ。しゅうくんが私のことを大好きでいてくれてることは伝わってたから、何をされたって大丈夫だって本当に思ってた。自分でも気づかないうちにマウントを取ってるみたいな気持ちになってたのかもしれない。しゅうくんの彼女は私なんだから、あなた達が何をしたって意味なんかないって。そういう嫌な気持ちが相手にも伝わってたのかもね。本当はずっと悲しかったし怖かった。そのたびに私はしゅうくんに愛されてるんだから全然平気って繰り返し言い聞かせてた」

「耐久性百パーセントの物なんて無いんだよ。糸なんて簡単に、どんなに太いロープだっていつかは切れるの」

「そうだね。本当に一瞬だった。プツンって糸が切れたのがはっきりと分かった」