檻の羊

めーくんのくちびるが、私のくちびるをかすめる。

一秒以下のキス。

もう一度ぶつかりあった視線。
無表情のめーくん。

私はこんなに嬉しくて、こんなに爆発しちゃいそうなくらいドキドキしてるのに。

「キスはこれでおしまい」

「なんで」

「そりゃそーでしょ。俺、お前の先生だから。ちゃんとしたこと教えなきゃだめだから」

「ちゃんとなんてしたくない。めーくんが居ればそれでいい」

「宵…、紅羽ごめん。最初からこんなことするべきじゃなかった」

「めーくん…」

なんで急にそんなこと言うの。

私、今日は授業中も休み時間もちゃんといい子だったよ。
悪いことなんてしてないし迷惑も…たぶんかけてない。

急に私のこと嫌いになっちゃったの?
可愛いって言ってくれたのに。
めーくんのこと大好きな気持ち、受け入れたくせに。

なんで。

なんでなんでなんで…なんでなのめーくん。