檻の羊

風子ちゃんはインターホンを押してすぐに出迎えてくれた。

夜からずっと泣いていたのか目は充血しているし、少し腫れてしまっている気がする。

「目、冷やしたほうがいいよ。保冷剤とかある?」

「後でするから大丈夫。何か飲む?」

「そんなのはいいから。座ってて」

風子ちゃんの家なのに私が風子ちゃんをソファに座らせて、冷凍庫から出した小さい保冷剤をハンカチに巻いた。

風子ちゃんの隣に座ってそっとまぶたに充てた。

「気持ちいい」

「こういうのはすぐやらなきゃ。パンパンに腫れたら後悔するよ」