翌日。
金曜日は一時間目から体育があって正直だるい。
今は男子が運動場でサッカー、女子が体育館でバドミントンの授業をしている。
秋夜くんは足が速いだけじゃなくてスポーツならなんでも出来る。
女子達は秋夜くんを見たいから、自分の試合じゃない時はその日ごとに分けられたチームの応援よりも、
運動場に釘付けになってしまうからいつも体育の先生に叱られている。
朝のホームルームが終わって男子は教室で、女子は体育館の更衣室で着替えを済ませる。
私も風子ちゃんを誘って体育館に移動しようとしている時だった。
「ねぇ、風子ちゃっ…」
やっぱり昨日のこと、注意喚起としてもちゃんと秋夜くんに話したほうがいいよって言おうとした私の隣で、
ドンッて鈍い音と共に風子ちゃんが廊下で膝を突いて転んだ。
「えっ…風子ちゃん!?」
私と風子ちゃんを追い越して行った三人の女子達。
上靴の色が黄色。
黄色は三年生の指定カラーだ。
「あっはは!ダサ」
わざと大声で笑う先輩の手には白くて小さいバケツが握られている。
あれは入学した時に学校で購入させられる水彩画セットのバケツだ。
全校指定だから全学年の生徒が持っている。
確認なんかしなくてもさっきから視界には入っている、立ち上がらないまま蹲っている風子ちゃんの背中。
白いはずのカッターシャツが何色とも例えられない、ぐちゃぐちゃの色に染まっている。
金曜日は一時間目から体育があって正直だるい。
今は男子が運動場でサッカー、女子が体育館でバドミントンの授業をしている。
秋夜くんは足が速いだけじゃなくてスポーツならなんでも出来る。
女子達は秋夜くんを見たいから、自分の試合じゃない時はその日ごとに分けられたチームの応援よりも、
運動場に釘付けになってしまうからいつも体育の先生に叱られている。
朝のホームルームが終わって男子は教室で、女子は体育館の更衣室で着替えを済ませる。
私も風子ちゃんを誘って体育館に移動しようとしている時だった。
「ねぇ、風子ちゃっ…」
やっぱり昨日のこと、注意喚起としてもちゃんと秋夜くんに話したほうがいいよって言おうとした私の隣で、
ドンッて鈍い音と共に風子ちゃんが廊下で膝を突いて転んだ。
「えっ…風子ちゃん!?」
私と風子ちゃんを追い越して行った三人の女子達。
上靴の色が黄色。
黄色は三年生の指定カラーだ。
「あっはは!ダサ」
わざと大声で笑う先輩の手には白くて小さいバケツが握られている。
あれは入学した時に学校で購入させられる水彩画セットのバケツだ。
全校指定だから全学年の生徒が持っている。
確認なんかしなくてもさっきから視界には入っている、立ち上がらないまま蹲っている風子ちゃんの背中。
白いはずのカッターシャツが何色とも例えられない、ぐちゃぐちゃの色に染まっている。



