檻の羊

「私は何も困ってないし壊れてなんかない。おかしいのはそっちでしょ?自分達とは意見が違うからって私を異質みたいに言わないでよ」

「異質なんてそんな…」

「言ってるじゃん。ねぇ、風子ちゃん。私ずっと言ってたよね?秋夜くんの為になんで風子ちゃんが我慢しなきゃいけないのって。風子ちゃんのことをどれだけ大好きって言ったって、陸上とかファンの子達を選んでた秋夜くんのほうがずっとずっとおかしいじゃんか!」

「だからそれは二人で話し合って、これからは何よりも一番にふうちゃんを守っていくって話しただろ?」

「それで?自分達は困難を乗り越えたから私のことも諭してやろうって?大きなお世話だよ。私ずっと思ってた。どれだけ嫌がらせをされても秋夜くんには言わないでって。頑張ってる秋夜くんの邪魔したくないって。そんなのが本当の愛情だなんて思えない。でも私にはそうやって想い合える相手が居ないから分からないだけなのかなって。でも結局風子ちゃんは秋夜くんに酷いことしたじゃん!」