檻の羊

「なんでそんな物」

「私ね、ずっと勘違いしてました。六花先生って″名前″の通りお花が好きなのかなぁって。浴衣も藤の柄だったし。でも″六花″ってお花のことじゃないんですね。雪の結晶のことだって初めて知りました。でもやっぱり私にとってはもうお花のイメージがついちゃったから。それにお見舞いって言ったらお花じゃない?」

「なんでユリなんだよ」

「めーくん、知ってる?」

「何を…」


「紫のカサブランカの花言葉」

「知るわけないだろ」

「恋」

「恋?」

「そう。それからもう一つ」

一歩、めーくんに体を寄せる。

一歩、後退するめーくんの体が壁にぶつかった。

大好きだよめーくん。

耳元にくちびるを寄せたら、大好きなめーくんのにおいがした。

「復讐」