檻の羊

ポタポタと滴る水も、なんにも気になんかならない。

放心状態のめーくんに近づいたらビクッと肩を震わせた。

「いけない。もう一つ、大事なお土産があるんだった」

「紅羽がしたことは誰にも言わない。これもなんとか誤魔化すから。頼むから消えてくれ…頼む…全部俺がっ…」

「めーえーくんっ」

「っ…」

もう一つの紙袋。
一輪だけ包んでもらったお花。

「…ユリ?」

「そう、カサブランカ」

「白…くない」

「見たことない?紫のカサブランカ。別に珍しくないんだよ」