UN-EQUAL ―不揃いな色の旋律 ―

新入生はクラスを確認した後、在校生に誘導され体育館に移動という形式になっていた。

僕も新入生たちの波に乗って体育館に移動する。

事前に持ってくる指示があった体育館シューズに履き替え、僕は自分のクラスである四組の椅子の並びに向かった。

そこには優しそうな女性教師がいて、数人がそれぞれパイプ椅子に腰掛けている。

僕は一緒に体育館に来た四組のこと見られる子たちと先生からの説明を受けて、自分の出席番号のパイプ椅子に座った。

出席番号が一桁のため、前の方のパイプ椅子に腰を掛けると、ギシッと独特の音を鳴らす。

脚の間、椅子の下にカバンを置いて周りを見るために少し振り返ってみた。

入学式が始まるまで好きに過ごしていいと言われたからか、それぞれ思い思いに過ごしている。
ボーっと上の空の子、スマホを熱心にいじる子、入学式にも関わらずテキストを開いて勉強する子など、様々だ。

そんな中、四組の塊でひときわ目を引く子を見つけた。

ふわふわした髪の毛。少し丸みを帯びた瞳。
中性的に整った顔立ちは、美形という言葉では片付けてはならない程に美しい。

けれど顔は超絶しかめっ面で、眉根にシワが寄っていて……多分めちゃくちゃ機嫌が悪い。

ズボンを履いているから男子だと思うけど、多様性の社会だし決めつけたら駄目だよね……。

それに、もし男子でも女子に負けず劣らずの顔、スカート履いてたら絶対女子だと思うよ、コレ。

ジロジロとその子を観察していると、僕の視線に気がついたのかギロリと睨まれてしまった。

あっ!やべ……。

僕は慌てて前を向く。

人のことジロジロ観察するみたいに見て……僕絶対変人扱いされたよ、あの子に。

心が一気にネガティブモードになったとき、予鈴と思われるチャイムが鳴った。