バクバクと大きく嫌な音で鳴る心臓。
教室にできるだけ遠いところを目指して、階段を駆け上がった。
賑やかな場所を避けながら走って、走って、走って。
そして、いつの間にかたどり着いていたのは、三時間目のオリエンテーションで立入禁止と説明された場所の一つ、屋上だった。
扉の前に立てられた、『立入禁止』の看板。
けれど、今の僕にとっては誰もいないということを確信つける証拠だった。
ほんの出来心でドアノブに手を掛ける。
ドアノブをゆっくりと回すと、何の引っかかりもなくすっと開く扉。
何故かわからないが、鍵がかかっていなかった。
春の青空が目に飛び込んでくる。
爽やかで温かい春風が僕の頬を撫で、後ろへ消えていった。
熱くなった僕の顔を冷ますように吹いていく。
重い扉を閉め、僕は扉に寄りかかって座り込んだ。
「……っ、はぁ」
大きく息を吐く。
あんなふうにしてくる奴は、何人もいた。
……僕はそのせいで学校に行けなくなったんだから。
僕はフラッシュバックしてくる記憶を、頭の中で握りつぶした。
あれは、きっと、周りが楽しくなるだろう、すぐに馴染めるだろうっていう『善意』から来ている行動。
もしくは『いじり』の一環なんだ。
けれど……僕にとってあれはただの『攻撃』でしかない。
そういえば、ここ、なんで鍵空いてたんだろう……?
そんな疑問が頭を過ったけど、今はもうそんなのどうでも良かった。
立入禁止と立てられた看板があって、そう説明されたこの場所には、きっと誰も来ない。
僕を好奇の目で見る奴も、『攻撃』する奴も、罵り脅してくる奴も……。
安心感が生まれもう一度息を吐いて結弦が作ってくれた弁当を取り出した。
教室にできるだけ遠いところを目指して、階段を駆け上がった。
賑やかな場所を避けながら走って、走って、走って。
そして、いつの間にかたどり着いていたのは、三時間目のオリエンテーションで立入禁止と説明された場所の一つ、屋上だった。
扉の前に立てられた、『立入禁止』の看板。
けれど、今の僕にとっては誰もいないということを確信つける証拠だった。
ほんの出来心でドアノブに手を掛ける。
ドアノブをゆっくりと回すと、何の引っかかりもなくすっと開く扉。
何故かわからないが、鍵がかかっていなかった。
春の青空が目に飛び込んでくる。
爽やかで温かい春風が僕の頬を撫で、後ろへ消えていった。
熱くなった僕の顔を冷ますように吹いていく。
重い扉を閉め、僕は扉に寄りかかって座り込んだ。
「……っ、はぁ」
大きく息を吐く。
あんなふうにしてくる奴は、何人もいた。
……僕はそのせいで学校に行けなくなったんだから。
僕はフラッシュバックしてくる記憶を、頭の中で握りつぶした。
あれは、きっと、周りが楽しくなるだろう、すぐに馴染めるだろうっていう『善意』から来ている行動。
もしくは『いじり』の一環なんだ。
けれど……僕にとってあれはただの『攻撃』でしかない。
そういえば、ここ、なんで鍵空いてたんだろう……?
そんな疑問が頭を過ったけど、今はもうそんなのどうでも良かった。
立入禁止と立てられた看板があって、そう説明されたこの場所には、きっと誰も来ない。
僕を好奇の目で見る奴も、『攻撃』する奴も、罵り脅してくる奴も……。
安心感が生まれもう一度息を吐いて結弦が作ってくれた弁当を取り出した。


