返事をするなり、急に足早になった湊くんを私は追いかけるようについて行った。
「──はぁ……」
行きと同様時間をずらして家に入ると、未だ玄関に立ち尽くす湊くんがいた。
「どうかしたの?」
ため息が止まらない湊くん。それに玄関を通せんぼしている壱心くん。
「やっぱり!……湊だ。花耶から湊の匂いがする!湊からは花耶の匂いがするし。さてはおれに内緒でデートしたんだな!もう花耶不足でおれ枯れそう……」
「っ、お前マジで犬かよ!!」
「おれは人だよ!」
「んなこと分かってんだよ天然か……じゃなくて、はぁ……」
もう話すのもめんどくせぇ、とどけない壱心くんをにらみつつ私にどうにかしろという視線が向けられた。
だから壱心くんを連れて一度リビングへ行くことに。手を引けば喜んでついて来てくれた。
「おかえりー先輩たち。今日の夜はハンバーグだよ」
「うん、いい香りする!」



