まさか、湊くんが私が見ていた物を買うとは思わなかった。
だけど……つけてくれるの楽しみかもっ。
お互いの買い物を終えて、湊くんが付き合えと言った場所へと向かうことに。
だけど着いた場所は──この間、葵と会った帰りに湊くんが外から見ていたスイーツ店。
あの日に氷雨くんへケーキの話をしたら残念ながら『めんどくせー』とお断りされた。
……だからってわけではないかもしれないけど、やっぱりケーキ、食べたかったんだろうなぁ。
「……湊くん、割と甘党?」
「んー、まぁ。多分」
あいまいな言い方をしてるけど、ワクワクしてるのが私でも分かるくらい表情がいつもよりやわらかい。
「よし、入ろ!」
お店の中はほとんど女の子。
またもおさまりかけていた視線の圧がすごく、最初こそイライラしていた湊くん。



