だから落ち着くまで……ベンチに座ってようかな。ちょうど日陰になっててラッキーだ。
女の子たちの後ろを通り、ベンチへ真っすぐ歩いていると、無理、他当たれ、という言葉が聞こえてきた。
おまけに『どけ』とも。
湊くんが言ってるのはすぐ分かり、いつも通りの対応にようしゃないなぁ、なんて思っていると、
「おわっ!?」
「おい、何通り過ぎようとしてんだよ」
腕をつかまれてしまった。
「いや、その……」
う、うひゃあ……!?
女の子たちのひそひそが始まったって!
彼女?とどこか冷たい視線が痛い。
湊くんから逃れようにも離してくれないから無理矢理前へ進むと、
「……うるせぇな。なんか文句あんのか」
湊くんの言葉に女の子たちは去っていった。
イ、イケメンのキレ気味低音ボイスは迫力がすごい……。



