そのまま湊くんは階段をおりていく。
その後ろを無言のまま氷雨くんもついて行った。
……確かに強制外出から程よく時間が経ってるから帰ってくるかもしれない。
急ぎつつもちゃんと味わい、私も下へとおりた。
──私がお皿を洗ってすぐ、三人……とは言っても主に美嵐くんと壱心くんのにぎやかな声が聞こえ、リビングにみんな集まった。
「先輩たちーただい──」
「宿題やってこい」
どこで時間をつぶしたのかはわからないけど、なんだか楽しそうな帰宅組に向けてキッチンから氷雨くんが言い放った。
もちろん、三人の笑顔は一瞬にして消え去る。
「え、そんな!強制外出の次は強制勉強!?おれ、花耶と過ごしたいのに」
「ぼくも勉強……ってことかいな」
「やだよ僕!湊先輩何とか言って助けてよー」
美嵐くんに揺さぶられソファに座りヘッドフォンをしていた湊くんは片耳だけ外した。



