「言っとくがそれはジェラートだからな」
「ジェラート……って手作りの?」
「ああ、今日卵使う予定ねーし余ってた分で作った。けど外のやつらにも湊にもねぇ。だから食ったらすぐ皿洗いに来い」
「う、うん」
私にだけ……卵が余ってたからって言っても
湊くんに渡したり、自分で食べても良かったはずなのに……。
いつもドライな氷雨くんのこういうたまにみせる優しさが、ものすごく嬉しい。
「ありがとう、氷雨くん優し──」
「うるせー。別に優しくねーよ。いいから溶ける前に食え」
言い終わる前に頭をわしづかみにされてしまった。
しかも離してくれないとは。
ジェラートも溶けてきてるから、とりあえず立ったまま一口食べてみることに。
「……っ!んー!」
口いっぱい冷たく甘いジェラートが広がり、目で美味しさを伝えると、氷雨くんはやんわりと目を細め頭を離してくれる。



