「真顔で言ってんじゃねーよ。美嵐、お前ものるなバカ」
ようしゃなく氷雨くんの蹴りが壱心くんと美嵐くんに伸びるも食らったのは壱心くんだけ。
「痛っ!でも、デコピンより何倍もいいはずだよ!」
自信満々に言う壱心くんに氷雨くんはもう何も言う気が起きないのかキッチンへ行き、かわりに湊くんが肩をすくめた。
「……初日の女神発言からお前はどんな目で花耶を見てんだよ」
「運命の──」
「あーはいはい」
テキトーな返事をして湊くんは床に寝転んでしまう。
その間になぜか四つん這いでソファによじのぼった一颯くんが私にもたれ、逆側からは美嵐くんに腕を組まれる。
「……なっ、ずるい!あ、でもそうだ……可愛い寝顔をありがとう。おれのスマホのフォルダがうるおったよ」
うわ……と湊くんと氷雨くんの声が重なったのが聞こえた。



