「んなことくらいで、どんだけダメージでかいやんだよお前……」
「見てみてーほら」
なおも美嵐くんは壱心くんをからかい、ダメージを食らわせ続けている。
だ、大丈夫かな……。
「めんどくせーからほっとけ」
キッチンから出てきた氷雨くんが近くに来るとよりいい香りが……。
なにか作ってたのかな、と思っていれば氷雨くんに思いきり腕を引かれた。
「おい……アノコト、言ってねーだろうな?」
声をひそめた氷雨くんの近さに、後ろから壱心くんの野次が飛んでくる中、何度も頷いてみせる。
「い、言ってないよ」
「……ならいい。早く手洗ってこい。気が向いたから甘いもん作った」
あ、甘いもん……ここに来てからデザートとかスイーツとか何も作ってなかったのに。
「すぐ食べる準備してくるね」
「ああ、一颯が無心で食ってっからまじで急げよ」
はーい!と返事をして、私は急ぎ足で食べる準備に取りかかった。



