「……あ、ごめんね。邪魔しちゃって」
「い、いえ……って」
か、顔……というか口から血が出てない……!?
もしかして、具合悪くてしゃがんでたってこと?
「だ、大丈夫ですか?」
「え……?」
「これ、よかったら使ってください」
「あ、ありがとう」
少しシワになってるハンカチを差し出せば、口をおさえながらも笑って受け取ってくれた。
「えっと、それじゃ私はこれで!お大事に!」
これ以上時間をロスするわけにはいかない。
ハンカチは別にもらわれても構わないから、学校に急がなきゃ。
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「はぁ……」
なんだか一日ですごく疲れた。だから家までの道のりが長く感じる。
朝から中々の距離を走ったせいもあるけれど……いくら夢中でプリントを追いかけてたからって、あんなに怖そうな人たちの中に入るなんて……。



