え?……デート?
全然私の中でそんな発想はなかった。
美嵐くんもそのつもりはないだろうけど。
「僕は先輩とお出かけするの。僕、ちゃんとデートのつもりだからね?先輩、そこんとこわかっといてよ?」
ぽかん、としたいた私の顔をのぞき込む美嵐くんは、ずるい、と美嵐くんを揺さぶる壱心くんを見向きもせずにこりと微笑む。
かわいらしい笑顔にきゅんとして、思わず頷いてしまった……。
だけど美嵐くんは『やった』と喜んでくれてるから、いいのかな……なんて思いながらぺらっとパックの一部がはがれてきたのをおさえた時──
うぉ……、と後ろから声がした。
「集まって何してるかと思えば……」
「どういう集団だよっ」
二階からおりてきた氷雨くんと湊くん。
私たちを見るなり、顔をそらして小さく笑い出す。
氷雨くんは食事の時以外マスクしてるから丸々顔は見えない。でも珍しく笑ってる……。



