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「はい、乾いたよ」
「……ありがとう」
私は一颯くんの髪を乾かす係りがすっかり定着してしまっている。
毎度のこと乾いた直後に眠くなり膝に転がってくるのにもなれた。
誰か来てもいいように、とソファを占領しないように床に座るようにして。
一颯くんを見下ろすと目を閉じていても、うるわしいお顔が見れて……目の保養とでも言うのだろうか。
肌も白く美肌。ほんと、美少年すぎる。
「花ー耶先輩、パックしよ、パックー美容に……っておじいちゃん先輩またおねむ?毎度膝枕ずるーい」
二階からおりてきた美嵐くんはふくれながら私たちのすぐそばに座り、スキンケアグッズとポーチをテーブルに置く。
そして『こっち向いて』と一颯くんを撫でる私の顔へとパックをはった。
黙ってるごほうび、ってたまに美嵐くんにパックをこうして分けてもらっている。



