とん、と机まで下がった私は見える湊くんの影から目をそらしながら言ってみることに。
「そ、の……なんというか朝のことというか」
ああ、冷や汗がっ……。
「朝?……ああ、干支の総長たちのことは同じ中学生なら知らねぇことはないだろ。けど、顔は誰もわれてねぇ。いや、われてなかったと言うべきだな。お前が俺の顔を覚えたんだから」
「で、ですよね」
やっぱり私のことを忘れてるわけなかった。
あんな短時間でも他のみんなだって覚えてるわけだし。
この後には例の忠告……大丈夫。腹をくくったんだから。どんと来いだ。
ちゃんと正面に向くも、湊くんはドアの方へと向かう。
「え?……何も言わないの?言うな!とか」
あっけにとられ、つい自分から聞いてしまうと部屋の明かりがつけられた。



