ヒミツを知るのは私だけ!?


熱のとれたドライヤーにくるくるとコンセントを巻いて、私は頭がゆれてる一颯くんの肩をたたいた。

「一颯くん、部屋に行こう?私も一度戻るから」
「うん……」

フラフラと立ち上がる姿に大丈夫かと手を伸ばす。
だけど一瞬にしてこちらに振り向いた一颯くんに押され、私はドライヤー片手にソファへ倒れ込んだ。

……え?

天井が見えたと思ったら、今は一颯くんの顔が……って、顔!?

「ちょっ、いぶ──」

五人のなかでは細身なのに、肩を押そうにも全くびくともしなくて。
見下ろしてくる一颯くんに息をのんだ。
力の強さもそうだけど、真っすぐ私のことを見てきて……まつ毛の長いきれいな瞳と整った顔があるから。

「あ、あの……一颯く──」
「やっぱり」
「え?」