ま、まただ。
私が総長さんたちの顔を見たことによって、あちらも私の顔を覚えてるからこその忠告。
……後、一颯くんと湊くんからも同じようなことを言われる可能性あるよね?
「おい、聞いてんのか」
「き、いてるっ」
「なら返事をしろ。分かった、ってな」
「……分かった」
「それでいい。お前がいい子にしてれば、また味見役にしてやるよ。……んじゃ、ついでに運ぶの手伝え」
あごが離され、氷雨くんはマスク越しに笑った。
*
美味しかった。
美味しかったけど、どことなく視線が怖くてあまり顔見れないままの食事だった。
食べ終わるなり、次々と五人は部屋に戻ってリビングには私ひとり。
お風呂も順に入ってきてって時間を決め、私はとりあえず今日は五人優先で最後。
片付けもキッチンを仕切る氷雨くんの役目ですごく助かるものの、なんだか数時間でインパクトのあることが起きたからか、私はソファに脱力していた。



