私を呼んだのは……お皿はどこか、みたいな質問とか?
「どうかした?」
たずねるも、
「こっちに来い」
氷雨くんは入って来いと言う。
だから自分の家のキッチンだというのに、おそるおそる入った。
「何かお手伝い?」
なわけない、とは思うけど……一応聞いてみたり。
「ん」
「え?」
急に差し出されたスプーン。
その上にのるのは、カレーと一口サイズより小さいお肉。
香りでカレーかなとは思ってはいたけど、これは要するに……味見?
ちらりと氷雨くんを見上げてみる。
「わりと辛めだけどいけるはずだ」
あ……スパイス使ってたから、私も食べられるかって確認、かも。
だからこの、あーん状態に恥ずかしさをいだきながらスプーンにのったカレーを食べた。



