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五人の男の子と会ってまだ数時間──
か、壁ドン……それに、おでこでも、キ、キス……!?
漫画かこれは!!……そう思うほどの展開によろけながら私はリビングへ。
「……ん?なんだかすごくいい香りがする」
これは氷雨くん持参のスパイスだろうか。
香りに引き寄せられるように歩くと、お腹が鳴った。
すでにリビングに来て座っている面々。
壱心くんや美嵐くんは私に手を振り、湊くんはイヤホンをしていた。
……あれ?一颯くんは……?座ってないみたいだけど。まだ部屋かな。
「おい。……おい、お前」
換気扇が回ってるのに、マスク越しで声を張らない氷雨くんがキッチンから手招きする。
「ちょっと来い」
私?と自分を指しながら首をかしげれば、小さく頷かれ、キッチンの入口から顔をのぞかせた。
料理中に入ってくんな、って言ってたから一応ね。



