──むかえた翌朝。
両側から鳴る二つの目覚ましの音で、目を覚ました。
「……ん」
手探りでどちらの時計もとめて、なんとかまぶたをもちあげる。
時計を見れば、いつもより三十分も早い。
なんで?──あぁ……そうだった。
今日から、家にひとりだから……起きなきゃ。
制服に着替えて、紺色の髪を結って。
まずは……朝ごはんとお弁当の準備をしないと。三十分なんてあっという間に過ぎてしまう。いそがなきゃ。
『そろそろ起きないとだめよ?』って優しく起こしてくれる声も、先に家を出るお父さんのあわただしい足音も、今日からしばらくないのだと、あらためて静かなリビングを見て思った。
少しさびしさを感じるけど、学校に行かないと──
かばんの中は……教科書オッケー、お弁当だってバッチリ。
洗濯物は……外にない。今日は風強いみたいだし干しっぱにしてられないから。



