「布団カバーかわいいね。小花柄にイエローが差し色でいい感じ」
「あ、ありがとう」
美容系担当って言う美嵐くんは、見た目から女の子っぽいけど……声はちゃんと男の子。
でもかわいくて、見るからにセンスがよさそうなイメージだ。
だから、ほめてもらえるのは嬉しいな。
「ありがと、急に来たのに見せてくれて。そろそろご飯だし一緒に行こ」
私は後ろに回った美嵐くんに肩を押されながら歩き出す。
……本当、物怖じしないタイプだ。
そのままドアノブに手をかけるも、不意に重ねられた美嵐くんの手によって私はかたまった。
え……なにっ。
「……僕の顔、今朝ばっちり見ちゃったせーんぱい、だーれだ?」
後ろから耳へとささやかれる声に、肩がはねる。
すると、反応を楽しむように美嵐くんは笑った。
「ふふっ、かーわい」



