すると、美嵐くんが『見ちゃお!』とウインクつきの口パクで伝えてきたから、静かに氷雨くんの後ろからのぞいてみることに。
「く、くみん?た、たーめ……りっく?なんじゃこれは」
「もしかしてこれ全部、スパイスなの!?」
「すぱいす?」
一颯くんは驚く美嵐くんを横目に、たくさん並ぶスパイスを間近で見つめる。
「カレーとかに使う。見るのは勝手だが触んなよ、俺の私物に」
全ての瓶を出し切ったのか、氷雨くんは持参したきれいな器へと瓶を並べ直した。
「へぇ……本格的じゃん。料理は期待出来そうだな」
湊くんだけあまりこちらには来ないままだったけど、氷雨くんの料理担当ってところにどこか満足そうな表情をしていた。
「言っとくが俺の作るものはありがたく食え。後、料理の最中キッチンに入ってくんな。以上」



