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──私が、聞いたことのない音や悲鳴が……すぐ後ろから聞こえる。
たえない足音で地面が振動し、壁に何かが当たる音も……。
今、私が振り向いたらどんな光景が広がっているのか。
正直気になる。
でも、軽い気持ちでは見てはいけない。
一度、玄関の戸を開けて約束をやぶってしまったのだから。
目をつむってること……これは絶対にやぶらない。
私は目を閉じて、待つ。それでいいんだ。
……でも、ずっと喧嘩最中の音を耳にしているのは……見ていなくとも怖いもので。私はそっと耳をふさいだ。
何も聞こえなくすることは無理だから、怖さが消えるわけではない。
それでも、
『おら、さっさと来いよ。時間がもったいねぇ』
『めんどくせーからまとめて来い』
『先輩を怖がらせた分、倍の力で倒してやるよ』
『おれの女神に手出したこと、後悔しろ』
『ぼく……普段怒ることないのにな。はじめてだよ、こんなに怒りがわくのは』



