当たり前……だよね。
まだ薬も飲んでなくて、布団の中にもいないんだから。
治るどころか悪くなる一方。
今すぐ横になりたい。
でも今どこかで足を休めた瞬間、もう簡単には立てない気がしてならない。そもそも、そんなことしてられないのだけど。
「……あれ?あの子いないっすよ!」
「探しましょう!あんな状態で遠くには行けてないはずですし」
……っ!
後ろから聞こえてきた声に、よく分からないまま目の前にあった部屋のドアを開けるも、
ギィ……と、そのドアは音をたてた。
かすかな音だったけど、さわぎたてる男の子たちの声がやんだことで私は逃げてきた方へとおそるおそる視線を向ける。
来ないで、来ないで……お願いっ……!
けれど、せまる靴音に曲がり角から来た影。
男の子たちと目が合うよりも先に私は走り出した。



