瞬間、
すー……っと、人生で味わったことないほど血の気がいっきに引いていったのが分かって。
何かに引っ張られるかのように無意識に体を後ろに引いて家の中へと戻ろうとする。
だって、目の前にいたのは一颯くんたちじゃなくて、フードを深々とかぶった子たちで。
待ってましたと言わんばかりに続々と姿を現す。
ドアを閉めようにも力の差で強引にこじ開けられてしまう。
「や、めてッ……!!」
つかまれそうになった腕を振りはらって、リビングの方へ走るも、それは数歩だけ。
震えからすぐにもつれた足。
次々とつかまれる腕や肩。
「ッ……!!」
さけぼうとすれば口をふさがれ、床へと倒れ込む。
意識がうすれていく中で、
"出んなよ"
そう言ってくれた氷雨くんに、私は心の中で謝った──。



