部屋へ戻ろうとキッチンを出ると、鳴る予定のないインターホンが鳴った。
配達とかはないらしいから……誰だろ?
一応モニターで確認しておこうかな。
もしかしたら集会が終わって帰ってきたけど鍵を忘れちゃって鳴らしたのかもしれない。
どれどれ、とモニターをつけると見えたのは二つの背中。
酉と戌……つまり一颯くんと壱心くんだ。
どうやら私の予想は当たったみたい。
やっぱり鍵忘れたんだね……。
割と鍵忘れをひんぱんにする二人だから。
でも、下りてきたタイミングで良かったかも。じゃなかったら出るのがおそくなっちゃってた。
それに一度鳴らしたきり鳴らさないのは多分私のせい。熱があるからって気をつかってくれてのことなんだろうなって思うから。
早く行かなきゃ。
転ばないよう走り、私は鍵を開けた。
「ごめんっ、おそくな、ちゃっ……た……」



