氷雨くんが持つトレーには、なべ焼きうどんが乗っていた。とってもいい香り……。
それに、ありがたいことに水も持ってきてくれてる。
「食えるなら食え。食ったらそのままにしといていい」
私にトレーを渡すと、体温計を拾ってくれた。
「ごめんね、ありがとう」
「俺、もう出るからおとなしくしておけよ。……いつもうるせーのがなぜかいないから休むにはいいだろしな」
ってことは、氷雨くんが最後まで残ってるということになる。
うどん、作ってくれてたから……大丈夫かな、時間。
「ごめんね、昨日も今日も私だけ献立違くて……」
自分でやれって言われたら出来なくはないけれど、氷雨くんが何も文句を言わずこうして作って持ってきてくれるから……嬉しい気持ちと申し訳ないと言う気持ちでいっぱいだ。



