また起き上がって、机の上にあるかばんへと歩こうとするも氷雨くんの手で止められてしまう。
「は?別にいーだろ。今は消化にいいもんを食えよすぐ出来る」
「でも……それは夜でお願いしたいな。少しおそいお昼だけど……氷雨くんのお弁当が食べたい」
無駄にしたくないし、食べられちゃうのも……って思っちゃう。熱はあっても食欲はあるから絶対に食べたい。
お許しをもらえるよう目でうったえれば、『はー』と氷雨くんはため息をついた。
「……熱があるのに強情だな。ま、それくらい余裕があるのはいいこったけどよ」
「とかため息ついてたけど、氷雨先輩内心ではうれしいんじゃないのー?顔に出ないだけで。頭の中はよっしゃー!って万歳してたり──」
「美嵐お前今日飯抜きにすんぞ」
「ごめんなさーい」
けらけらと笑って謝る美嵐くんはさりげなく壱心くんをたてにする。



