ソファの背もたれから一颯くんをのぞく美嵐くんに私たちはハッとする。
「……一颯、もしかして今ので止まった?おれ運ばなくても大丈夫?」
「おお……止まっておる……!百にとうたつする前に。美嵐よありがとう。ぼくの命がつながった」
感動している一颯くんに、大げさな……と、湊くんと氷雨くんのあきれた声が重なるも、美嵐くんは良かったねと笑顔を返した。
*
「花耶、お前顔色悪くねぇ?」
「え?」
いつも通り少しばたついた朝。家を出たところで遅刻確定の湊くんにそう言われ、手持ちの鏡で自分を見るもよく分からなかった。
「そうかな?うーん、ただの寝不足かも」
宿題してたりしたから。ちょっと遅くなったせいで目にくまがあるし……。
美嵐くんのメイク術でくま消しを習ったりしたけど朝はどうも時間がない。
「あっそ……それなら──」
「花耶の顔色が悪いって聞こえた!!」



