ヒミツを知るのは私だけ!?


封筒をカバンの中へと入れて、何事もなかったように私は家の中へと入った。

ドアが閉じきる手前に、美嵐くんも帰ってきて。
お互いにおかえりと言いあってリビングへ。

ただいまも二人同時に言えば、リビングには学ラン姿の一颯くんがソファに座っていた。
みんな帰ってきてるみたいだから部屋にいるのかな。

「おかえ、ひっく……八十五……」

「ひっく?おじいちゃん先輩なに?その八十五って。本当の年齢とか?」
「なわけないじゃ……ひっく。八十六。ないじゃろ。ぼくはぴちぴちの、ひっく……十代じゃよ……ああ、九十が見えてきたのう」
「冗談だよ。そのうち止まるって。僕、着替えてくる!」

特に心配することもなく行ってしまった美嵐くんに、一颯くんは体育座りをしてしょんぼりしてしまった。その間もしゃっくりを繰り返している。