秋休み、氷雨くんにお許しをもらってキッチンで何か作ろうかな……日頃の感謝、ということで。
いや……でも何を作っても氷雨くんの方が上手いし美味しいと思われる。
なら食べ物はなし、になるなぁ。
何か私が出来ること、出来ること……
「ん?」
うつむきながら歩いていれば、複数の人影が視界に入って足を止めた。
え?なにっ……?
顔を上げた途端、見知らぬ男の子たちに囲まれ、何をされるのかと思えば──
無言で封筒を渡された。
ただ、力強く肩を押すように渡されたからよろけてしまい、封筒を落とすまいと肩をおさえる。
「え、あの……」
誰に渡すのか聞こうとするも、よろけていた間に男の子たちはすでにいなかった。
強引に渡された何のへんてつもない茶封筒……これを私にどうしろと?



