「湊、追加で買いてー材料があるんだわ。千円でいい」
「了解。レシート忘れんなよ」
「ああ」
お金だけ渡すと湊くんは部屋に戻り、氷雨くんと目が合うと、
「出かける。ついてこい」
それだけを言って私の返事を待つことなく階段をおりていってしまった。
……何か大きいもの買うから?荷物持ちがいるってことかな。とりあえず急ごう。
急いで着替え外で待っていた氷雨くんと合流した後、余ってる材料にたしてご飯作りをしたいと氷雨くんの後ろをついて行った。
無言でたんたんと買い物を済ませた氷雨くん。
でも予想していた大きな買い物ではなくて、大した荷物はない。
しかも買ったものは氷雨くんの手にある。
お店をあとにして並んで歩きながら、なぜ私を連れてきたのか考えるだけで聞けずにいると、
「お前、今日掃除だけで遅くなったのか?」



