壱心くんと一颯くんの、ババがゆきかう光景を見守っていると、湊くんが戻ってきた。
勝敗が決まらないまま、湊くんは段ボールを床へと置いて中を取り出していく。
「ぎっしり入ってんな」
「あけたらちゃんと個別にするからな。じゃねーと勝手に食われる可能性がある」
確かに?なんて内心思ってると、湊くんが私へと封筒を差し出す。
「お前あての手紙も入ってる」
「え?ありがとう」
みんなが何のお菓子かと確認してる間に、"花耶へ"と書かれた手紙を早速あけて読めば、見慣れたお母さんの字が並んでいた。
手紙には私がひとりじゃないことに安心してることや、体調を気遣う言葉、そばにいなくさびしい思いをさせているお詫びの言葉などがつづられている。
今はデジタルが主流だから、こういう直筆の手紙って、読むとぐっと心に来るものがあって。



