「よっし、花耶先輩の隣もらいー!先に座ればいいだけじゃん!」
「う、うん」
「ムダに追いかけてきやがって……どこに座っても同じだろうが」
「とか言いながら湊先輩だって花耶先輩の二番目に近いとこ座ってるでしょ」
「……知るか」
さわぎながらも準備を終えて、氷雨くんにお小言を言われつつ、私たちはいつもよりおそめのご飯を食べた──
みんながくつろぎ出す中、洗い物をして私は氷雨くんチェックをしてもらっていた。
小さく合格の頷きをいただき、キッチンをあとにしようとしたんだけど……
「待て」
冷蔵庫の下の段を漁る氷雨くんに止められ、しゃがめとゼスチャーされるからしゃがんでみる。
すると見せられたのは、一口サイズのアイスパッケージ。
「これ、高いやつだよね?」
各々、取られたくないものには名前を書いて冷蔵庫へ入れてる……けど、実際は氷雨くんくらいしか名前を書いてない。



