「……ちゃんと片しておけよ。きれいに、な。じゃねーと飯作れねーから」
反省する二人の返事を聞いて、氷雨くんはグラスを片手にソファへと座る。
「じゃがんばれよ」
「先輩たちファイトー」
キッチンをのぞいていた湊くんと美嵐くんも、床に座ったりしてくつろぎ出す。
落ち込みながら片付けを始める二人のそばにしゃがめば、壱心くんはなんとも言えない表情を向ける。
「ごめん、キッチンよごして。一颯、また今度リベンジしよう」
「うむ……怒られないようやらんとじゃな。いつ例のコップが飛んでくるか分からない」
私に作ってくれていたことにお礼を告げて、一緒に片付けをしたキッチンは、氷雨くんに合格をもらえるほどきれいになった。
「俺、飯作るから」
「氷雨先輩今日は……あ、待って当てるから」



