溺愛されるオッドアイ


さずかに背中をとらせるわけにいかないから回し蹴りは出来ないけど。
蹴りの方が私には向いてるらしい。うまいこと瀬名を遠ざけることには成功してるから。

「俺のもすごい音すると思うんだよね。……はら」

声のトーンが変わり、ゆっくりに見えていてもそれなりにはやく感じ、瀬名の伸びてくる拳のスピードが普通じゃないことが分かる。

──この目で、【よくないこと】がこんなにはやく見えたことない!

変に避けることはせずガードをしながら負けじと足を出すも、手に当たった拳の威力はえげつなくて、パワー負けした私は檻の扉のように飛ばされてしまった。

「和椛!!」
「和椛ちゃん!!」

「……平気」

瑚白くんと椛月、新くんは残っていた不良くんたちを倒したのか、すぐさま私のもとへとかけ寄って来る。
みんなが背中を支えてくれて、起き上がると瀬名は肩をさすっていた。

「あー痛っ……見かけによらず、なにげに力あるねー。誰かの攻撃あたんの久々だからそれもびっくり」