意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

ラジワは、
胸の奥がぎゅっと締めつけられるのを感じた。

怖かった夜。
不安。
孤独。

それらすべてが、
この腕の中で溶けていく。

彼女は、
そっと彼の胸に手を置き――
顔を上げる。

「……アウレリオ」
ラジワの声は震えていた。

「……来て」

囁くようなその一言で、
彼の表情が完全に崩れた。
「……ああ」
短く答え、今度は――
壊れ物を扱うように、
優しく口づける。

「俺のラジワ。もう、何も怖がらなくていい」

彼の腕の中で、ラジワは初めて――
完全に、
守られる側になったのだと理解した。

夜は、
深く、甘く、
二人を包み込んでいった。