ふと、
アウレリオは彼女の左手を取った。
空になっている、薬指。
その指を愛おしそうになぞると、
彼は懐からあの指輪を取り出した。
トパーズが、
太陽の光を受けにきらりと光る。
「……返す。これは、俺の妻のものだ」
ゆっくりと、
確かめるように。
彼はラジワの左手薬指に
指輪をはめ直した。
きゅっと、
最後まで。
「もう二度と外させない」
ラジワは、
指輪を見つめたまま――
ぽろぽろと涙をこぼす。
「……ばか……」
「そんなこと言われたら……」
顔を上げると、
涙で滲んだ視界の向こうに、
彼の顔。
アウレリオはそっと彼女の頬を包み――
短く、優しい口づけを落とした。
「さぁ、一緒に帰ろう」
アウレリオは帰り際、
神殿の前で深く頭を下げた。
「妻を匿ってくださったこと、
心より感謝します」
神官は穏やかに微笑む。
「女神ルナリア様はすべての女性の守護者」
「救いを求める女性には、
必ず手を差し伸べられます」
ラジワも、
胸の前で手を組み、静かに祈る。
(月の女神様……ありがとう。私を……守ってくれて)
アウレリオは彼女の左手を取った。
空になっている、薬指。
その指を愛おしそうになぞると、
彼は懐からあの指輪を取り出した。
トパーズが、
太陽の光を受けにきらりと光る。
「……返す。これは、俺の妻のものだ」
ゆっくりと、
確かめるように。
彼はラジワの左手薬指に
指輪をはめ直した。
きゅっと、
最後まで。
「もう二度と外させない」
ラジワは、
指輪を見つめたまま――
ぽろぽろと涙をこぼす。
「……ばか……」
「そんなこと言われたら……」
顔を上げると、
涙で滲んだ視界の向こうに、
彼の顔。
アウレリオはそっと彼女の頬を包み――
短く、優しい口づけを落とした。
「さぁ、一緒に帰ろう」
アウレリオは帰り際、
神殿の前で深く頭を下げた。
「妻を匿ってくださったこと、
心より感謝します」
神官は穏やかに微笑む。
「女神ルナリア様はすべての女性の守護者」
「救いを求める女性には、
必ず手を差し伸べられます」
ラジワも、
胸の前で手を組み、静かに祈る。
(月の女神様……ありがとう。私を……守ってくれて)



