意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

その夜、
ラジワは自室で一人、窓辺に立った。
夜空には星が瞬き、
遠く帝国の灯りが穏やかに広がっている。

(私は嫁いでいった姉様たちのようにはならない)
そう、心の中で繰り返した。

自分には、
愛する人と選ぶ未来がある。
その確信が、
彼女を静かに、しかし確かに支えていた。

――だがその裏で。
宮廷の別の場所では、
属国からの使者が密かに集い、
帝国の力の揺らぎを冷静に測っていた。

彼女の運命の歯車は、
すでに音を立てて回り始めていたのだ。